舞子が相棒になってから一週間、特に大きな事件もなく平穏な日々が過ぎていた。

そして、百香と舞子はこの日は海に来ていた。百香の一番の楽しみはもちろんマントをなびかせることである。この日も風は強くマントがよくなびく。百香はこれを楽しんでいたその時だった。

ボンッ!シュウウウウ

突然目の前を煙幕が立ち込めたのだ。
「ゴホッ、何よコレ。」
「なっ何が起きたの?」
煙幕が消えるとそこには百香に似た格好の黒マスクの女が立っていた。

「久しぶりね百香。」
「きっ、君は…」

彼女の名は塩尻穂乃香。百香の幼馴染でありライバルなのだ。
「久しぶりに会ったんだし、腕試しにやってみないか?」
「受けて立つわ。」
バトルを挑む穂乃香に百香は一戦を交えた。

一進一退の接戦の末決着がつかなかったのでバトルは引き分けに終わった。そしてバトルが終わると穂乃香はある提案を付きつけた。
「今度歌舞伎町で第一回100本連続居合切り競争があるからそこで決着付けない?優勝すると賞金100万円よ。」
穂乃香の提案に百香は
「じゃあそこでやろう。絶対勝ってやるわ。」
こうして二人は居合切り競争で対決することになった。

数日後

二人がスタンバイすると会場アナウンスが流れた。
「ではルール説明に参りたいと思います。ルールは簡単。コースに立つ竹をひたすら斬り倒すだけです。但し、一本につき必ず二回切斬らないと失格になります。それではスリー、ツー、ワン、スタート!」
こうして競技はスタートした。

出だしから両者一歩も譲らず互角に進んでいた。すると突然穂乃香の動きが止まった。
「おーっと塩尻選手の動きが突然止まった!果たして彼女に何が起きたんでしょうか?」
「・・・い・・・た・・・つった・・・」
何と穂乃香は手をつってしまったのだ。これで一気に百香の独走となった。しかし

順調に見えた百香も少しずつペースが落ちてきたようだ。
(ゴールまであと少し。絶対勝ってやるわ。)

その頃穂乃香は手の痛みが収まるやいなや再び動き始めた。しかもかなりの速さで。そして
90本目を突破したところで再び並んだ。
二人は再び並ぶと同じペースで進み始めた。すると今度は目にも止まらぬ早さを見せた。そして
ゴールしたときはどっちが先かわからないほどだ。

その後スーパースローカメラで審査が行われた。そして
「先にゴールしたのは・・・何と岡山選手がわずかに早かったようです。第一回優勝は岡山百香選手!」
第一回は百香が優勝した。会場には拍手と歓声が沸き起こる。

その後

戦いを制してご満悦な百香と次は負けんと誓う穂乃香の姿があった。

終わり

というわけで今回はライバルを登場させてみました。ライバルキャラを出すにあたって共通点とかここは似た方がいいかもとかいろいろ考えてこんな感じになりました。ここまで読んでくださりありがとうございました。

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